「梅雨でもないのに、最近広がるんです」。9月に入ると、こう言われることが増えます。暑さは少しやわらいできたのに、髪だけはまだ落ち着かない。今日は、秋の雨と髪の話をします。
9月は、雨の多い月です
あまり意識されていないのですが、9月は秋雨前線と台風が重なって、雨の日が多くなります。
梅雨のようにはっきりした季節の名前がないので、「なんとなく湿っぽい」くらいにしか感じないかもしれません。でも髪は、その湿気をしっかり受けています。
夏に傷んだ髪ほど、湿気を吸いやすいです
ここが梅雨とのいちばんの違いです。
夏のあいだ、髪は紫外線や冷房の乾燥、汗、海やプールで少しずつ傷んでいます。傷んだ髪は表面がめくれて、水分が出入りしやすい状態になっています。
そこに秋の雨が来る。湿気を吸って、ふくらむ。梅雨の頃は元気だった髪が、9月になって急に言うことを聞かなくなるのは、こういう理由です。
梅雨より広がる方もいらっしゃいます
実際に、「6月よりも今のほうがひどい」とおっしゃる方もいます。
梅雨の前は、髪がまだ夏のダメージを受けていません。9月は、夏を越えた髪で湿気を受けることになります。同じ湿気でも、髪の状態が違うんです。
いま家でできるのは、乾かし方とオイルです
いちばん大事なのは、しっかり乾かすこと。根元から乾かして、最後に冷風を当てると、表面が落ち着きやすくなります。
それから、乾いたあとにオイルを少しだけ。毛先を中心に、手のひらに薄くのばしてからつけてください。外からの湿気を受けにくくなります。
忙しくて毎日は無理、という日もあると思います。そういう日は、朝に少し結んでおくだけでもずいぶん違いますよ。
縮毛矯正は、秋にかけるのも良い時期です
縮毛矯正というと梅雨前のイメージが強いかもしれませんが、僕は秋も良い時期だと思っています。
夏に受けたダメージをいったん整えられますし、秋雨を越えたあとは冬の乾燥の季節に入ります。そのまま年末年始を迎えられるので、帰省や集まりの前に髪を落ち着かせておきたい方にも向いています。
もちろん、髪の状態によってはトリートメントで様子を見たほうがいいこともあります。どちらがいいかは、髪を見てからお伝えしますね。
あるお客様の話
去年の9月、6月に縮毛矯正をされたお客様が「もう取れちゃったのかな」と心配されて来られたことがあります。
見せていただくと、矯正はしっかり残っていました。広がっていたのは、夏に傷んだ毛先のほうでした。
毛先を整えてトリートメントをしたら、「なんだ、取れたわけじゃなかったんだ」と笑っていらっしゃいました。
広がると「矯正が取れた」と思ってしまいがちですが、そうとは限りません。まずは見せていただければと思います。
最後に
9月の広がりは、夏を越えた髪が湿気を受けているサインです。季節が落ち着けば、少しずつおさまっていきます。
気になるときは、写真を撮ってLINEから送ってください。縮毛矯正がいいのか、トリートメントでいいのか、お伝えできますよ。
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