夕方、ふと頭に手をやったら、なんだかかゆい。ニオイも気になる気がする。毎日ちゃんと洗っているのに——そんな経験ありませんか。実はそれ、「洗い足りない」んじゃなくて、洗い方や洗ったあとに原因があることが多いです。今日は頭皮の話をします。
顔は化粧水までやるのに、頭皮は洗って終わり
最初に、ちょっと考えてみてほしいことがあります。顔は洗顔のあと、化粧水をつけて、乳液で守って、日焼け止めまで塗りますよね。
頭皮はどうでしょう。洗って、終わり。でも顔と頭皮は、境目なくつながった一枚の皮膚です。片方は至れり尽くせりで、もう片方は洗いっぱなし。ちょっと不公平だと思いませんか。「シャンプーだけでは足りない」というのは、そういう意味です。
かゆいからゴシゴシ、が一番の落とし穴
頭皮がかゆい、ベタつく。そうなると、多くの方が「もっとしっかり洗わなきゃ」と考えます。爪を立ててゴシゴシ、朝晩2回、洗浄力の強いシャンプーで。気持ちはすごくわかります。
でも、これが逆効果になることが多いんです。皮脂は悪者に見えて、実は頭皮を守る天然のクリームでもあります。取りすぎると、頭皮は「足りない」と感じて、かえって皮脂を多く出そうとすると言われています。洗っても洗ってもベタつく方は、このループに入っているかもしれません。
洗うのは1日1回、指の腹で、頭皮を動かすように。それで十分です。
実は「乾かし」も頭皮ケアです
意外と知られていないのが、ここです。夕方のニオイやかゆみの原因、生乾きのことがけっこうあります。
頭皮が濡れたままだと、蒸れて雑菌が増えやすい環境になります。梅雨に部屋干しした洗濯物と同じです。毛先は乾いていても、根元と頭皮が湿ったまま——という方は本当に多い。お風呂のあとは、ドライヤーの風を根元に入れて、頭皮まで乾かしきってください。それだけで変わる方、多いですよ。
シャンプー中の1分マッサージ
難しいことは足さなくて大丈夫です。毎日のシャンプーのついでに、指の腹で頭皮をつかんで、ゆっくり動かす。前から後ろへ、耳の上から頭のてっぺんへ。1分でいいです。
頭皮が柔らかく動くのが、良い状態の目安と言われています。デスクワークやスマホで目が疲れている方は、頭皮もこわばっていることが多いので、お風呂の時間にゆるめてあげてください。単純に、気持ちいいですし。
夏の分け目は、日焼けします
この時期ならではの注意をひとつだけ。分け目の頭皮は、体のどこよりも太陽に近い場所です。日焼けして赤くなったり、皮がむけたりする方が毎年います。
帽子か日傘、それが難しければ分け目をときどき変えるだけでも、当たり続けるのを防げます。頭皮も肌と同じように、夏は守ってあげてください。
あるお客様の話
「頭皮が硬いですね」と施術中にお伝えしたお客様がいました。ご本人はきょとんとしていて、「頭皮に硬いとか柔らかいとかあるんですか」と。あります。触ればすぐわかるくらい、人によって違います。
その方にアロマヘッドスパを受けていただいたら、終わったあと鏡の前で目を開けて、ひとこと。「目の前が明るくなった気がします」。頭のこわばりがゆるむと、皆さんだいたい同じ顔をされます。ふわっと、憑きものが落ちたような顔。そういうお客様の表情を見ると、こちらも嬉しくなります。
最後に
頭皮ケアの基本は、洗いすぎない・根元まで乾かす・ついでの1分マッサージ。道具もお金もいりません。今夜のお風呂からできます。
髪は頭皮から生えてきます。畑の土と同じで、土が元気なら、これから生える髪も変わってきます。将来の髪への、いちばん地味で、いちばん確実な投資だと思ってください。
「自分の頭皮、どんな状態か知りたい」という方は、来店時に気軽に聞いてください。サロンのアロマヘッドスパで、ゆるめるお手伝いもできます。ご相談はLINEからどうぞ。
RELATED ARTICLES