「矯正かけたのに、朝またアイロン通してます」。カウンセリングでこれを聞くと、僕はちょっとだけ悲しくなります。だって、その手間をなくすために矯正をかけたはずなんです。縮毛矯正後の髪は、乾かし方とほんの少しの仕上げだけで整います。今日は、コテもアイロンもいらない朝の過ごし方をお話しします。
矯正した髪に、毎朝の高温はもったいない
先にお伝えしたいのは、縮毛矯正をかけた髪には、もうまっすぐの形が入っているということです。針金に一度クセをつけたら、その形が続くのと同じで、毎朝アイロンで作り直す必要はありません。
むしろ、毎朝180度の熱を通すほうが心配です。矯正後の髪は見た目がきれいでも、内側は施術を経てデリケートな状態。高温を重ねると、乾燥やごわつきの原因になることがあります。アイロンなしで整うなら、それが髪にとって一番やさしい朝です。
朝は「根元を濡らして、乾かすだけ」
寝ぐせがついた朝の手順は、シンプルです。まず、ハネているところの根元を、霧吹きか濡れた手でしっかり湿らせます。毛先だけ濡らしても戻りません。クセは根元の向きで決まっているからです。
そのあとはドライヤーで、上から毛先に向かって風を沿わせながら乾かすだけ。手ぐしで軽く引っぱりながら乾かすと、面が整ってツヤも出ます。ブラシも使わなくて大丈夫です。ここまでで、たぶん5分かかりません。
乾かし方の基本は、前にドライヤーの記事で詳しく書いたので、そちらも見てみてください。
仕上げは、オイルを米粒2粒だけ
乾かし終わったら、ヘアオイルを米粒1〜2粒分、手のひらに広げて毛先中心になじませます。これで表面が落ち着いて、一日のパサつきと広がりを防いでくれます。
つけすぎは禁物です。多いとぺたっとして、せっかくの矯正のサラサラ感が重くなってしまいます。「ちょっと少ないかな」くらいでちょうどいいですよ。量の話は、ヘアオイルの記事でも詳しく書いています。
どうしても巻きたい日は、これだけ守って
「毛先だけ内に入れたい」「たまには巻きたい」という日も、もちろんあると思います。矯正した髪でも巻けますので、そこは安心してください。
守ってほしいのは3つだけ。完全に乾いた髪に使うこと。温度は150度くらいまでに抑えること。同じ場所に何秒も当て続けないこと。濡れたままの髪に高温を当てるのが、一番ダメージが大きいです。ジュッという音がしたら、それは髪の悲鳴だと思ってください。
あるお客様の話
矯正をかけて3ヶ月目のお客様に、「朝、どのくらい時間かかってますか」と聞いたことがあります。返ってきた答えは「20分くらい。アイロン通してから出てます」でした。聞けば、矯正する前からの習慣が抜けなかったそうです。
「根元を濡らして乾かすだけで大丈夫ですよ」とお伝えして、次の来店のとき。「朝が5分になりました。今までの時間、何だったんだろう」と笑っていらっしゃいました。矯正の一番の価値は、まっすぐになることじゃなくて、朝の時間が返ってくることかもしれません。
最後に
縮毛矯正後の朝は、根元を濡らして、上から乾かして、オイルを少し。これだけです。コテもアイロンも、基本はお休みでかまいません。
もし「乾かすだけだとハネる」「この部分だけ収まらない」という場所があったら、それはカットや矯正のかけ方で調整できることも多いです。我慢せずに教えてください。
朝のスタイリングで困っていることがあれば、LINEで気軽にどうぞ。髪の状態に合わせて、一緒に考えます。
RELATED ARTICLES