HAIR CARE

50代からの髪の変化
——「昔と違う」と感じたら読んでほしい話

2026.07.05  |  Kazunori Kuwabara

「若い頃はまっすぐだったのに、最近うねるようになって」。40代後半から50代のお客様に、本当によく相談されることです。中には、ちょっと言いにくそうに切り出す方もいらっしゃいます。でも、これは特別なことじゃありません。髪は年齢とともに変わるものです。今日は、その変化とどう付き合っていくかをお話しします。

髪が変わるのは、自然なことです

まずお伝えしたいのは、髪の変化は誰にでも起きる自然なことだということです。恥ずかしいことでも、ケアをさぼったせいでもありません。

年齢を重ねると、女性ホルモンのバランスが変わっていきます。髪のハリやツヤには、このホルモンが深く関わっていると言われていて、バランスが変わる時期に髪質の変化を感じる方が多いです。22年この仕事をしてきて、同じ相談を数えきれないほど受けてきました。みんな同じ道を通っています。

よくある変化は、この4つ

お客様から聞く変化で多いのは、髪が細くなった、うねりが出てきた、パサつきやすくなった、トップのボリュームが減った。だいたいこの4つです。

髪が細くなると、同じ本数でも全体が痩せて見えます。そして細い髪は湿気や乾燥の影響を受けやすいので、今までなかったうねりが顔を出すことがあります。「急にくせ毛になった気がする」というのは、多くの場合これです。髪質が突然変わったというより、髪が繊細になって、隠れていたクセが出てきたイメージですね。

窓辺で微笑む、ツヤのあるミディアムヘアの大人の女性

家でできることは、「攻め」より「守り」

ホームケアの方向性は、シンプルに言うと保湿です。大人の髪は水分を抱える力が弱くなりがちなので、洗浄力のおだやかなシャンプーと、洗い流さないトリートメントやオイルでの保湿が効いてきます。

そして、これまでの記事でも書いてきた基本が、大人の髪にはより大事になります。ぬるめのお湯で洗う、早めに乾かす、オイルは毛先に少しだけ。特別なことを足すより、毎日の基本を丁寧にやるほうが、髪はちゃんと応えてくれますよ。

サロンでできる工夫も、けっこうあります

「歳だから仕方ない」と諦める前に、できることは意外とあります。

うねりが気になるなら、大人の髪に合わせたやさしい薬剤での縮毛矯正や髪質改善という選択肢があります。昔の強い薬のイメージで諦めている方が多いですが、今は酸性のおだやかな薬剤など、髪の状態に合わせた選び方ができるようになりました。ボリュームが気になるなら、カットで動きと立ち上がりを作る方法もあります。

大事なのは、今の髪の状態に合わせて施術を組み立てることです。10年前と同じメニューのままより、髪の変化に合わせて少しずつ調整していくほうが、ずっときれいが続きます。

やわらかい光に映えるツヤのある大人の髪のクローズアップ

あるお客様の話

50代のお客様で、「もう歳だから、髪は諦めてるの」とおっしゃった方がいました。よく聞くと、うねりとパサつきで毎朝まとまらず、ここ数年ずっと結んでごまかしていたそうです。

その方には、髪の状態を見ながら、おだやかな薬剤での矯正と、家でのオイルの使い方をひとつずつ提案しました。数ヶ月後、「美容室に行くのが久しぶりに楽しみになった」と言っていただけて。髪をおろして帰るその方の後ろ姿は、正直、僕が一番うれしかった瞬間のひとつです。

年齢を理由に諦める必要は、ないと思っています。

サロンで美容師が大人の女性のお客様の相談を聞いている様子

最後に

髪の変化は、自然なこと。でも、付き合い方次第でこれからの髪は変わります。家では保湿と毎日の基本を、サロンでは今の髪に合わせた施術を。この両輪です。

「最近、髪が変わってきた気がする」——そう感じたら、それを教えてもらえるだけで、僕らはたくさんの提案ができます。言いにくいことじゃないので、どうか気軽に話してください。

ご相談はLINEからどうぞ。写真を送ってもらえれば、今の髪の状態に合わせて一緒に考えます。

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桑原 和誠
桑原 和誠|Hair & Spa Fermata オーナー

美容師歴22年。縮毛矯正・髪質改善を専門に、船橋市宮本にてプライベートサロンを営む。「目の前のお客様に全力を」をモットーに、完全マンツーマンで施術を行っている。

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