SEASONAL CARE

夏の終わりに、抜け毛が増える
——毎年この時期に聞かれること

2026.08.15  |  Kazunori Kuwabara

「最近、抜け毛が多い気がして」。8月の終わりから9月にかけて、この相談がぐっと増えます。シャンプーのときに指にからまる量を見て、不安になる方が多いようです。今日は、この時期の抜け毛についてお話しします。

この時期に増えるのは、めずらしいことではありません

先にお伝えしておくと、夏の終わりに抜け毛が増える方は多いです。毎年この時期になると、決まって同じご相談をいただきます。

髪には抜けて生えかわる周期があります。夏のあいだに受けた紫外線や汗、冷房での乾燥。それが少し遅れて出てくるのが、ちょうど今ごろなんです。

つやのあるミディアムストレートの仕上がり

1日に抜ける本数は、思っているより多いです

髪は毎日抜けています。個人差はありますが、1日に50本から100本くらいと言われています。

ただ、これを毎日数えている方はいませんよね。だから「いつもより多い気がする」という感覚だけが残ります。

シャンプーのときに一気に抜けるので、余計に多く見えます。実際には2〜3日分がまとめて抜けているだけ、ということもよくあります。

見るのは「抜けた量」より「生えているかどうか」

僕がカウンセリングで見ているのは、抜けた本数ではありません。

分け目のあたりに、短い毛があるかどうか。ここを見ます。新しい毛があれば、周期どおりに入れかわっているということです。

逆に、短い毛が見当たらず、地肌が目立ってきている場合は、季節とは別の原因かもしれません。

夏のあいだに、頭皮はけっこう疲れています

顔と同じで、頭皮も日焼けをします。分け目のところは特に、日差しを真上から受け続けています。

そこに汗と皮脂が加わって、冷房の効いた部屋で乾く。この繰り返しが、夏のあいだずっと続いていたわけです。

髪のことは気にしても、頭皮のことまで気にする方は少ないので、ここは見落とされがちです。

縮毛矯正後のまとまりのあるストレートヘア

いま家でできるのは、洗い方と乾かし方だけです

特別なことをする必要はありません。やってほしいのは2つです。

ひとつは、指の腹で頭皮を洗うこと。爪を立てると傷がつきますし、力を入れても汚れは落ちません。シャンプーは髪ではなく頭皮を洗うものだと思ってください。

もうひとつは、しっかり乾かすこと。濡れたまま寝ると頭皮が蒸れます。根元から風を入れて、地肌が乾いてから休んでくださいね。

これだけです。高いものを買い足す必要はありません。

こういうときは、病院で診てもらってください

ひとつだけ、正直にお伝えしておきます。

僕は美容師なので、髪と頭皮の状態は見られますが、診断はできません。次のような場合は、皮膚科に相談されることをおすすめします。

抜け毛が3ヶ月以上続いている。特定の場所だけ丸く抜けている。地肌に赤みやかゆみがある。産後で急に量が変わった。

こういうときは、早く診てもらったほうが安心です。美容室でできることを探すより、そのほうが近道だと思います。

あるお客様の話

去年の9月ごろ、40代のお客様が「排水口を見るのが怖くて」とおっしゃったことがあります。

分け目を見せていただくと、短い毛がちゃんとありました。「これ、新しい毛ですよ」とお伝えすると、ずいぶんほっとされたようでした。

年が明けて「そういえば、あれから気にならなくなりました」と言っていただけました。

不安なときって、数えたり調べたりするほど怖くなるものだと思います。誰かに見てもらって「大丈夫ですよ」と言われるだけで、ずいぶん違うのかもしれません。

Hair & Spa Fermata のシャンプースペース

最後に

抜け毛の話は、なかなか人に言いにくいと思います。ご家族にも相談しづらいことかもしれません。

施術のときに、頭皮の状態はいつも見ています。気になることがあれば、遠慮なく声をかけてください。

そのうえで、病院に行ったほうがいいと思ったときは、そうお伝えします。

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桑原 和誠
桑原 和誠|Hair & Spa Fermata オーナー

美容師歴22年。縮毛矯正・髪質改善を専門に、船橋市宮本にてプライベートサロンを営む。「目の前のお客様に全力を」をモットーに、完全マンツーマンで施術を行っている。

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