SEASONAL CARE

梅雨が明けたら、髪をリセット
——夏に向けてやっておきたいケア

2026.06.30  |  Kazunori Kuwabara

梅雨のあいだ、朝せっかく整えても、家を出るころには髪が広がってうねっている——そんな日が続いていませんか。じめじめした季節は、どんな髪質の方にとっても手強い時期です。でも、梅雨が明けるこの時期は、髪をいったんリセットするのにちょうどいいタイミングですよ。今日は、夏に向けて今やっておきたいことをお話しします。

梅雨明けは、髪を整え直す好機です

先に結論からお伝えします。梅雨が明けるこの時期は、髪のメンテナンスを見直すのにとてもいいタイミングです。

梅雨の湿気でうねりや広がりに悩まされていた方ほど、ここで一度ケアを整えておくと、夏のあいだがぐっと楽になります。湿気との戦いがひと段落するこのタイミングで、髪の土台をリセットしておくイメージです。

なぜ、梅雨は髪が広がるのか

そもそも、なぜ梅雨だと髪がまとまらないのか。理由はシンプルで、空気中の水分を髪が吸ってしまうからです。

髪の内部には、もともと水分を抱える性質があります。乾いたスポンジが水を吸うと膨らむように、傷んだ髪やくせ毛は湿気を吸って膨らみ、うねりや広がりとして出てきます。とくに表面が傷んでいる髪ほど水分を吸いやすく、湿気に左右されやすくなります。

つまり、梅雨に広がりやすい髪は、それだけ表面が乾きやすく傷みやすい状態とも言えます。だからこそ、梅雨が明けたあとのケアが効いてきます。ただ、その前に気をつけたいことがあります。

梅雨明けの明るい光の中、まとまったツヤのある髪の女性

まず、今の髪の状態を見てあげてください

梅雨が明けると、つい「さあ夏だ」と次のことに気持ちが向きがちです。でも、その前に一度、今の髪の状態を見てあげてほしいです。

梅雨のあいだ、髪は湿気を吸ったり乾いたりを繰り返して、思っているより疲れています。毛先がパサついていたり、手触りがざらついていたりしたら、それは表面が傷んでいるサインのことがあります。

そういうときは、新しいことを足すより、まずトリートメントや髪質改善で表面を整えてあげるのが先です。土台が乱れたまま縮毛矯正やカラーを重ねても、仕上がりが安定しにくいからです。

縮毛矯正をかけるなら、タイミングが大事です

「梅雨で広がって大変だったから、縮毛矯正をかけたい」というお客様は、この時期とても多いです。気持ちはすごくわかります。

縮毛矯正は、湿気でうねる髪をまっすぐ落ち着かせてくれるので、夏のあいだの扱いやすさは段違いになります。汗をかいてもまとまりが続くので、夏こそ縮毛矯正の効果を感じてもらいやすい季節です。

ただ、髪が傷んでいると感じている方は、その状態によって、矯正の薬剤の強さや、先にケアを挟むかどうかが変わります。針金をやわらかくして形を変えるような施術なので、土台が弱っていると負担が大きくなる場合があります。今の髪の状態を見てから、無理のないやり方を一緒に決めましょう。

夏の光に映えるツヤのある健康的な髪の毛束

夏の紫外線に、今のうちから備える

梅雨が明けると、今度は紫外線の季節です。お肌に日焼け止めを塗るように、髪も実は紫外線の影響を受けます。

紫外線を浴び続けると、髪の表面が乾いて、カラーの色も抜けやすくなることがあります。難しいことをしなくて大丈夫です。お出かけ前に洗い流さないトリートメントを毛先になじませておくと、それだけでも髪を守るひと膜になってくれます。

帽子や日傘も、髪にとってはうれしい味方です。梅雨が明けたこのタイミングで、夏のケアに少しずつ切り替えていくと、秋に「思ったより傷まなかったな」と感じてもらえます。

あるお客様のお話

毎年、梅雨になると広がりに悩んでいたお客様がいらっしゃいます。「この時期だけは、髪をひとつに結ぶしかなくて」とおっしゃっていました。

その方には、梅雨明けのタイミングで一度トリートメントで表面を整えてから、酸性の縮毛矯正をかけさせてもらいました。3ヶ月ほど経ったあと、「今年の夏は、髪をおろして過ごせました」と笑っていらっしゃって、僕もうれしかったです。

髪質や傷み具合は人それぞれなので、同じやり方が全員に合うわけではありません。でも、季節の変わり目に一度整えておくと、そのあとがぐっと楽になる方は多いです。

サロンで美容師がお客様に髪の状態を説明しているカウンセリングの様子

まとめ——季節の変わり目に、ひと整え

今日のお話を、もう一度おさらいします。梅雨明けは、湿気で疲れた髪をリセットするいいタイミングです。新しいことを足す前に、まず今の髪の状態を見て、必要ならトリートメントや髪質改善で土台を整える。縮毛矯正をかけるなら、髪の状態に合わせて無理のないやり方で。そして夏の紫外線に、今のうちから少しずつ備えていく。

どれも、特別に難しいことではありません。季節の変わり目にひと手間かけておくだけで、夏のあいだの髪の扱いやすさが変わってきます。

「自分の髪は今どんな状態なんだろう」「夏に向けて何をすればいい?」と気になる方は、LINEで写真を送ってみてください。今の髪の状態に合わせた選択肢を、一緒に考えます。

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桑原 和誠
桑原 和誠|Hair & Spa Fermata オーナー

美容師歴22年。縮毛矯正・髪質改善を専門に、船橋市宮本にてプライベートサロンを営む。「目の前のお客様に全力を」をモットーに、完全マンツーマンで施術を行っている。

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