HAIR KNOWLEDGE

ショートヘアに縮毛矯正
——できる?仕上がりは?

2026.06.12  |  Kazunori Kuwabara

先に答えを言います。ショートヘアでも縮毛矯正はできます。ただ、正直に言うとロングより難しい施術です。だからこそ「ぺたんこになりませんか?」という心配ごと、今日はまとめてお話します。

ショートこそ、クセに悩みやすい長さです

髪が短いと、クセの影響がダイレクトに出ます。重さで抑えられないので、湿気の多い日は根元からうねって、シルエットが膨らみます。

「ショートにしたいけど、クセがあるから諦めている」という方は、実はとても多いです。カウンセリングでも、よくこの悩みを伺います。

自然な丸みのあるストレートのショートボブの女性

なぜショートの縮毛矯正は難しいのか

理由は2つあります。1つ目は、短い髪はアイロンを入れられる長さの余裕が少ないことです。襟足や前髪まわりは特に繊細な操作が求められます。

2つ目は、まっすぐにしすぎると不自然になることです。ショートの可愛さは「丸み」にあります。針金のようにピンと伸ばしてしまうと、ぺたんこで角ばった印象になってしまいます。

つまりショートの縮毛矯正は、「伸ばす」と「丸みを残す」を同時にやる施術です。ここに技術の差が出ます。

ぺたんこにしないための工夫

僕が意識しているのは、場所ごとの調整です。クセの強い表面やフェイスラインはきちんと伸ばし、トップの根元は立ち上がりを潰さないように薬剤の塗り方を変えます。

アイロンも、毛先に向かって少し丸みをつけながら入れていきます。こうすると、自然に内に入る、柔らかいシルエットに仕上がります。

仕上がりのイメージは「がんばってブローした日の髪」です。まっすぐの棒ではなく、収まりのいい丸みです。

自然な丸みとツヤのあるショートボブの後ろ姿

カットとの順番も大事です

「バッサリ切ってから矯正」か「矯正してから切る」か。これは髪の状態によって変わりますが、僕は同日に両方やる場合、矯正で髪の収まりを見てから最終的な長さを整えることが多いです。

クセが伸びると、髪は思った以上に長く見えます。先に切りすぎてしまうと、矯正後に「思ったより短い」となることがあるからです。

これから髪を切ってショートにする予定の方は、切る前に一度ご相談ください。順番を一緒に考えられます。

注意してほしいこと

刈り上げに近いような極端に短いスタイルは、アイロンが入らず矯正できない部分があります。また、過去のカラーやパーマの履歴によっては、薬剤を弱める調整が必要になることもあります。

このあたりは髪を見ないと判断できないので、カウンセリングで一緒に確認させてください。

サロンでショートヘアの相談をしているカウンセリングの様子

あるお客様の話

長年ロングにクセを「閉じ込めて」きたお客様が、「本当はずっとショートにしたかった」と打ち明けてくださったことがあります。クセが出るのが怖くて、重さで抑えていたそうです。

その方とは、まず縮毛矯正で土台を整えてから、2回に分けて少しずつ長さを詰めていきました。最終的にあごラインのボブにしたとき、「20年ぶりにこの長さにしました」と鏡の前で何度も髪を触っていらっしゃいました。

クセを理由に好きな髪型を諦めなくていい。ショートの縮毛矯正は、そのための選択肢です。

まずは髪の状態を見せてください

ショートの縮毛矯正は、髪質・クセの強さ・スタイルによって、できること・向く方法が変わります。

気になる方は、LINEで今の髪の写真を送ってみてください。なりたいスタイルの写真も一緒に送ってもらえると、より具体的にお答えできます。

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桑原 和誠
桑原 和誠|Hair & Spa Fermata オーナー

美容師歴22年。縮毛矯正・髪質改善を専門に、船橋市宮本にてプライベートサロンを営む。「目の前のお客様に全力を」をモットーに、完全マンツーマンで施術を行っている。

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