「酸性矯正って、普通の縮毛矯正と何が違うんですか?」最近、こう聞かれることが増えました。SNSでいろんな情報が流れているので、気になっている方が多いんだと思います。今日は、縮毛矯正の薬剤の「アルカリ性」と「酸性」の違いを、できるだけわかりやすくお話しますね。
そもそも薬剤には種類があるんです
縮毛矯正の薬剤には、大きく分けて「アルカリ性」と「酸性」があります。
どちらも髪をまっすぐにする目的は同じなんですが、髪への効き方や負担のかかり方が違うんです。料理でいうと、強い火で一気に仕上げるか、弱火でじっくり仕上げるか、そんなイメージに近いかもしれません。
アルカリ性の縮毛矯正
昔からある、いわゆる一般的な縮毛矯正がこのタイプです。
髪の表面のキューティクルという「うろこ状のフタ」をしっかり開いて、中までしっかり薬剤を届けます。だから、強いクセもしっかり伸ばしやすいのが特徴です。
その反面、フタを大きく開けるぶん、髪への負担は大きくなりやすいです。クセが強い方や、しっかり伸ばしたい方には向いていますが、髪の状態を見ながら慎重に使いたい薬剤です。
酸性の縮毛矯正
最近よく耳にする「酸性矯正」は、髪に近い弱酸性の力で、ゆるやかに形を整えていくタイプです。
キューティクルを大きく開かずに施術できるので、髪への負担を抑えやすいのが魅力です。仕上がりも、ぴんと張ったまっすぐというより、やわらかく自然な質感になりやすいです。
ただ、やさしいぶん、強いクセを一度でしっかり伸ばすのは苦手な場合もあります。「ダメージを抑えたい」「自然な仕上がりがいい」という方に向いている方法なんです。どんな髪にも万能、というわけではないんですね。
「チリチリになった」という相談について
「前に強い薬でチリチリになったことがあって…」というご相談を、たまにいただきます。
正直にお話しすると、こうなりやすいのは顔まわりの細い髪です。細い髪は薬剤の影響を受けやすくて、同じ薬でも負担が出やすいんです。全体がチリチリになる、というのは僕の経験ではほとんどないんですが、繊細な部分は気をつけたいところです。
だからこそ、髪全体を一律に同じ薬で進めるのではなく、場所によって薬剤の強さを変えていくことが大事だと感じています。
僕が薬剤を選ぶときに見ているもの
では、アルカリ性と酸性、どちらを選ぶのか。これは「髪の状態を見て決める」としか言えないです。
僕の場合は、まず髪を一度濡らして、軽く引っ張ってみます。どのくらい伸びるか、戻ろうとする力がどれくらいあるかで、髪の体力がわかるんです。あわせて、髪のハリ具合、見た目のツヤ、クセの強さも確認します。
そして同じくらい大事なのが、これまでの履歴です。過去にどんなカラーや矯正をしてきたか。それによって、同じ髪質でも選ぶ薬剤が変わってきます。この見極めこそ、22年やってきていちばん神経を使うところなんです。
あるお客様とのやりとり
先日も、「SNSで酸性矯正がいいって見たんですけど、私もそれにできますか?」とご相談をいただきました。情報を調べてから来てくださる方、本当に増えました。
その方の髪を濡らして確認すると、クセがしっかりめで、酸性だけでは思うように伸びにくそうな状態でした。そこで、「酸性が向いている部分と、もう少ししっかりめの薬が合う部分があるので、混ぜて使いますね」とお伝えしました。
仕上がったときに「ちゃんとまっすぐなのに、やわらかいです」と喜んでいただけて、僕もほっとしました。大事なのは薬の名前ではなく、その方の髪に合っているかどうか、です。
名前で選ばず、髪に合うかで選んでください
酸性矯正もアルカリ性の縮毛矯正も、どちらが優れているという話ではないんです。それぞれに向いている髪があって、合う・合わないがあります。
SNSで「酸性矯正がいい」と見ても、ご自分の髪に合うかどうかは、実際に見てみないとわからないことが多いです。気になる方は、LINEで今の髪の写真を送ってみてください。今の状態に合った方法を、一緒に考えます。
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