HAIR KNOWLEDGE

縮毛矯正とパーマは同時にできない?
——美容師が本音で答えます

2026.05.27  |  Kazunori Kuwabara

「縮毛矯正をかけながら、毛先にパーマもかけられないですか?」——カウンセリングで、かなりの頻度でいただく質問です。「前髪はまっすぐに、でも毛先は動きが欲しい」という気持ち、すごくわかります。今日は、できないケースとできるケースを、正直にお話しますね。

そもそも縮毛矯正とパーマって、何が違う?

まず知っておいてほしいのが、縮毛矯正とパーマは「ほぼ同じ薬剤」を使っているということです。

どちらも、髪の内部にある「形を決めている結合」をいちど薬剤で切って、新しい形に整えてから、またつなぎ直す。流れはまったく同じなんです。

イメージとしては、針金を手で曲げるのに似てます。まず針金をやわらかくして(薬剤で結合を切る)、形を整えて(アイロンやロッド)、また固める(結合をつなぎ直す)。縮毛矯正はその形が「まっすぐ」、パーマは「カール」というだけで、やっていることは同じなんです。

鏡の前で髪のスタイリングを考えている女性

全体に両方かけると、なぜダメなのか

「だったら同時にかければ両方できるんじゃ?」と思いますよね。これが実はうまくいかないんです。

同じ薬剤を使いながら「まっすぐにしたい」と「カールにしたい」を同時にやると、髪の中で指示が混ざり合ってしまいます。どちらの形もきれいに出ず、中途半端な仕上がりになることがあります。

さらに問題なのがダメージです。縮毛矯正もパーマも、1回の施術で髪にはかなりの負担がかかります。それを同じ日に全体へ2種類かけると、ダメージはほぼ2倍。枝毛や切れ毛、最悪の場合は髪がチリチリになってしまうリスクがあります。

だから「全体に縮毛矯正+全体にパーマ」は、同時には難しいんです。

ただし、部位を分ければ同時施術は可能です

「全体に両方は無理」でも、「部位を分ける」なら話は変わってきます。

たとえばこういう組み合わせは可能です。前髪だけに縮毛矯正をかけて、他の部分の毛先にパーマをかける。または前髪だけ縮毛矯正をかけて、全体にパーマをかける。

施術時間はおよそ3時間。1日で仕上がります。

ただ、これは薬剤の塗り分けや境目の処理がとても繊細な施術です。縮毛矯正とパーマ両方の経験が豊富な美容師でないと、難しいのが正直なところです。

ストレートとカールの髪のテクスチャー比較

カウンセリングで必ず確認してほしいこと

部位を分けた施術を検討するとき、特に大事なのが「過去に何をかけたか」です。

すでに毛先に縮毛矯正をかけている場合、その部分がパーマ液に耐えられるかどうかが最大のポイントになります。

縮毛矯正をかけた毛先は、一度大きなダメージを受けている状態です。そこにさらにパーマ液をのせると、枝毛になることがあります。最悪のケースでは、髪が溶けたような状態になってしまうこともあります。

だから「以前どんな施術をしたか」「今の髪の状態はどうか」をきちんと共有した上で、担当の美容師としっかり話し合うことが、一番大事なんです。

「全体はまっすぐ、でも毛先に動きが欲しい」という方へ

実は、パーマをかけなくても毛先に丸みを出す方法があります。

縮毛矯正をかける際に、毛先のアイロンの当て方を調整して、自然な丸みを残す施術です。

以前、同じようなご要望のお客様にこの方法をご提案したところ、「毎朝のスタイリングがすごくラクになりました」と喜んでいただけました。「完全にまっすぐ」ではなく「ふんわり感を残したストレート」という選択肢もあるんです。

美容師がお客様と髪型を相談している様子

迷ったらLINEで相談してください

「私の髪でもできる?」「過去に矯正をかけているけど大丈夫?」そういった疑問は、写真を見ながら話した方がずっと正確にお答えできます。

LINEで写真を送っていただければ、今の髪の状態に合わせた選択肢を一緒に考えます。気軽にご連絡ください。

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桑原 和誠
桑原 和誠|Hair & Spa Fermata オーナー

美容師歴22年。縮毛矯正・髪質改善を専門に、船橋市宮本にてプライベートサロンを営む。「目の前のお客様に全力を」をモットーに、完全マンツーマンで施術を行っている。

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